月と珊瑚

『月と珊瑚』は上條 さなえによる日本の小説(ライトノベル)作品。「文学の扉」(講談社)から発売。

【対象:小学上級以上】「わたしは、六ねんせいになったので、べんきょうをがんばります。」ひらがなだらけの作文をばかにされたのをきっかけに日記をつけることにした沖縄の少女・珊瑚は、『ベルサイユのばら』の世界から抜け出したような月(るな)という転校生と仲良くなりたくてたまらない。珊瑚の日記を通じて、沖縄の子どもたちが感じていることのすべてが浮かび上がる。沖縄に移住した作者が贈る、新たな児童文学の可能性。【対象:小学上級以上】「わたしは、六ねんせいになったので、べんきょうをがんばります。」ひらがなだらけの作文を、クラスメートに「あなた、ほんとに六年生?」ってばかにされた。私は、「勉強をしよう」って、本当にそう思った。まず、どうすればいい。そうだ、漢字を書けるようにしよう。日記だ。日記を書こう。これはちかいだ――。勉強ができないことを恥ずかしいと感じ始めた少女・珊瑚のクラスに転校してきたのは、まるで『ベルサイユのばら』のオスカルのような、男の子か女の子かわからない月(るな)という子でした。珊瑚の日記に描かれるのは、エイサーを舞う姿がかっこよかったり、ひいおばあちゃんが辺野古に座りこみに行ったり、耳をつんざくような戦闘機の轟音で機体の種類を当ててしまったり、その逆に轟音が聞こえると耳をふさいで動けなくなってしまったりする同級生たちの姿です。珊瑚の「月と仲良くなりたいな」と思う日常を描いた、たどたどしい日記からは、沖縄の子どもたちが、いま、目にし、感じていることのすべてが浮かび上がってきます。子どもの貧困、学力の差、沖縄文化の継承、そして米軍基地問題......。沖縄に移住した作者があたためてきたテーマが、いま花開きます。新たな児童文学の可能性がここにあります。

 ▼ 情報(Information)
著者上條 さなえ
出版講談社
レーベル文学の扉
刊行期間2019年07月11日(1巻発売)
ISBN9784065162224
最新刊1巻
 ▼ 言語(Language)
Japaneserunato sango
0

新刊ランキング(Ranking)

1位 王太子に婚約破棄されたので...

王太子に婚約破棄されたので、もうバカのふりはやめようと思います4[ 狭山ひびき ]
呪いの指輪の謎解きと、甘く幸せな結婚準備。<br /> 恋に不慣れな天才令嬢と長年の恋を実らせたい<br /> 王子のロ...

2位 時々ボソッとロシア語でデレ...

時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん9[ 燦々SUN ]
 「有希は……俺の、実の妹だよ」夜の公園で行われた、政近の思いもよらぬ告白。妹を犠牲に生きてきた、と自己否定する姿に見兼...

3位 乙女ゲームの破滅フラグしか...

乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…: 14[ 山口悟 ]
悪役令嬢カタリナの破滅の運命を無事回避!ーーしたはずが、ゲーム続編の舞台である魔法省に就職していた私。闇の魔法を暴走させ...

4位 魔法科高校の劣等生 夜の帳...

魔法科高校の劣等生 夜の帳に闇は閃く(2) (電撃文庫) [ 佐島 勤 ]
電撃文庫 佐島 勤 石田 可奈 KADOKAWAマホウカコウコウノレットウセイ ヨルノトバリニヤミハヒラメク ニ サトウ...

5位 空っぽ聖女として捨てられた...

空っぽ聖女として捨てられたはずが、嫁ぎ先の皇帝陛下に溺愛されています 2[ 琴子 ]
帝国の皇妃として結婚式を挙げたティアナ。形だけの夫婦のはずだったが、懸命に聖女の使命を果たすティアナの姿、そして彼女が前...

6位 悪役令嬢の矜持(4)~四花...

悪役令嬢の矜持(4)~四花の憂う先行きに、朱瞳が齎す最善を。~ (SQEXノベル) [ メアリー=ドゥ ]
SQEXノベル メアリー=ドゥ 久賀フーナ スクウェア・エニックスアクヤクレイジョウノキョウジ シカノウレウサキユキニ ...