『悪魔さんの8畳ワンルーム甘やかしごはん』は夕日による日本の小説(ライトノベル)作品。イラスト担当はイトコ。「富士見L文庫」(KADOKAWA)から発売。
嶺井琴子、二十四歳。小さな印刷会社に勤める会社員。 仕事疲れの日々を送っていたある日、夢の中に女性の「精気」を食べて生きる悪魔、「インキュバス」を名乗る絶世の美青年が現れた。彼が琴子を見て口にした言葉は…… 「うわ。この子、精気も体力も枯れっ枯れだ」 その日からインキュバスのエルゥは、琴子の8畳ワンルームを訪れるようになった。美味しいご飯と健康的な生活で、彼女の精気を育て、いずれ食べるために。 インキュバスなんかに惹かれちゃいけない、彼が優しくしてくれるのは自分を食べるためだと何度自分に言い聞かせても、おいしいご飯と温かい言葉で、徐々に惹かれていってしまう琴子。一方エルゥも、特定の女性をこんなに気にかける自分を不思議に思って……。 世話焼きインキュバスとお疲れ女子の恋の行方は? ■□■□■□■□■□■□■□■□ 登場人物 嶺井琴子(みねい・ことこ) 小さな印刷会社で働くお疲れ気味のOL。過去のトラウマから自分を雑に扱いがち。エルゥを警戒するが、すっかり胃袋を掴まれている。 エルゥ ある日突然琴子の前に現れたインキュバス。琴子の精気をいただこうとするが、あまりの枯れっぷりに思わず世話を焼きはじめて……? 第一章 インキュバスがいる日常と、ドライカレーのピタパンサンド 第二章 インキュバスと他人丼 第三章 インキュバスのハンバーグ弁当 閑話 井上君の事情一 第四章 インキュバス風ロックフォールと生ハムのパスタ 第五章 インキュバス風炊き込みご飯と豚汁 第六章 インキュバスとバーベキュー 第七章 インキュバス風甘やかし看病 第八章 インキュバスとデート 閑話 井上君の事情二 第九章 琴子と、その家族 エピローグ 番外編 エルゥと琴子のとある朝 あとがき