『おしいれのぼうけん』は、ふるたたるひ(古田足日)・たばたせいいち(田畑精一)著による絵本、童話である。1974年と1980年に童心社より出版され、2012年夏には累計部数が200万部を突破した。出版50年となる2024年時点の発行部数は250万部。続編として絵本『ダンプえんちょうやっつけた 』 (絵本ぼくたちこどもだ 2 ISBN 978-4494006076) (1978年)があり、また物語『へび山のあい子』(1987年 ISBN 978-4494006786)もこの延長線上にある。
「さくら保育園」に通う、あきらとさとし。二人の男の子は、ある日おもちゃを取り合ってけんかになった事で先生に叱られ反省のため真っ暗な「おしいれ」に入れられてしまう。「ごめんなさい」と言わないと出してもらえないのだ。しばらくは口をきかず、謝ることもしなかった二人だが、やがて暗闇の向こうから不気味なねずみばあさんが、無数にうごめくネズミを従えて現れる。押し入れの空間もいつしか闇の向こうの別の世界に続くトンネルと化していた。二人はやがて、手をつなぎ「おしいれ」の冒険へと旅立つ。
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