『エリスの聖杯』(エリスのせいはい)は、常磐くじらによる日本のライトノベル。小説投稿サイト「小説家になろう」にて2017年10月16日から2018年8月4日まで連載され、その後後日談が連載中。全4巻の書籍版がGAノベル(SBクリエイティブ)より2019年11月から2022年3月まで刊行され、2024年11月には新作となる第5巻を加えた新装版がDREノベルス(ドリコム)より刊行された。イラストは夕薙。シリーズ累計発行部数は100万部を突破している。
「いいこと、コンスタンス・グレイル。お前のこれからの人生をかけて、わたくしの復讐を成功させなさい!」 誠実だけが取り柄の地味な子爵令嬢コニーは、とある夜会で婚約者を奪われ、窃盗の罪まで着せられる絶対絶命の窮地に陥っていた。 しかしそんな彼女の元に、10年前に処刑された希代の悪女、スカーレット・カスティエルの亡霊が現れる! かつてその類稀なる美貌と、由緒正しき血統と、圧倒的なカリスマでもって社交界の至宝と謳われたスカーレットは、コニーに憑依するや瞬く間に形勢を逆転し、危機を救う。だが、その代償としてコニーが要求されたのは、スカーレットの復讐に協力することだった!? 利害関係から始まった二人のコンビは、やがて貴族社会に潜む悪意や陰謀を蹴散らすうちに大切な絆で結ばれた真の相棒へと成長し、やがて過去から続く巨大な陰謀と対峙していく......!