『明日の湯』は秋山浩司による日本の小説(ライトノベル)作品。「ポプラ文庫」(ポプラ社)から発売。
東京は浅草、浅草寺近くに昭和のはじめから存在する銭湯「明日の湯」。三代目の三助は現役の大学生。失踪した父親のかわりに、三代目として毎日番台に掃除にと、雑務に駆りだされる日々。そのせいで彼女もできないし、就活はおろか、単位も危ない。時代遅れの銭湯なんか継ぐ気はない――のに、口うるさいばあちゃんと、天然ぶりがすさまじい母親と一緒に、仕方なく切り盛りしている。何事もなくのんびりまったり暮らしていたい三助のもとには、しかし、毎日珍客が訪れる。三助はしぶしぶ彼らの悩み解決に手を貸すことに――。あたたかいお湯と人情が疲れた心と身体をあたためる、ほっこり銭湯ミステリー。