『古着屋・黒猫亭のつれづれ着物事件帖』は柊 サナカによる日本の小説(ライトノベル)作品。「宝島社文庫」(宝島社)から発売。
『このミステリーがすごい!』大賞シリーズ。 着物が着られるようになる!? 着物×ミステリー。 七森波子、三十三歳。なみこ、の「波」は、「並」のなみだな、と自分でも思っていた。この先、人生にそう面白いイベントは来そうにない。婚活もあきらめて、これからも事務の仕事を淡々とこなしていく――はずだったが、とある事件から、運なし・職なし・家なし・恋人なし・友人なし・服なしとなってしまった波子。あるのは暇だけ。伝手を頼って、香川県・琴平に移住することになる。そこで出会ったのは、古着屋・黒猫亭の店主マリイ。 店主のマリイに勧められるがまま、波子は着物を購入する。やがてマリイを通して、店の常連だというカコから着物を譲り受け、文通を始めた。 着付けを学びながら、波子は黒猫亭で起こる騒動に巻き込まれて......。