『できそこないの世界でおれたちは』は桜井鈴茂による日本の小説(ライトノベル)作品。「双葉文庫」(双葉社)から発売。
息子の養育費の支払いに四苦八苦しながらも、コピーライターとして多忙な日々を送る吉永シロウ。そこそこ幸せのはずが、どうにも心は満たされない。そんなある日、昔のバンド仲間で今や売れっ子になった男から久々に電話がかかってきて――。遠く離れた友達、別れた妻、馴染みのバーの店主......様々な人生が交差する中で、シロウはある決意をする。誰もが抱える孤独にそっと手を差し伸べる「繋がり」の物語。(解説:仲俣暁生) 短篇「大人しか判ってくれない」も特別収録。