『メディコ・ペンナ 万年筆よろず相談』は蓮見 恭子による日本の小説(ライトノベル)作品。「ポプラ文庫」(ポプラ社)から発売。
就職活動がうまくいかず自分を見失っていた大学生の砂羽。またもや面接で失敗し、落ち込みながら訪れた「ペンフェア」で見つけたのは奇妙な看板だった。それは、「あなたの人生が変わります 万年筆よろず相談」というもの。「人生が変わる」という言葉に興味を持った砂羽は、看板のお店「メディコ・ペンナ」を訪れることにした。店主はぶっきらぼうだが万年筆の補修を任せたら随一で、万年筆の買い付けや修理のためにいろんなお客がやってくる店らしい。そして、それだけではなく、「とある事情」を抱えたお客もやってくるのだとか。使っているうちにその人の癖が馴染む文具。そこからにじみ出る使い手の悩みや苦しみを、店主は静かに掬い上げて答えを導いてくれるのだという。何かに引き寄せられるかのように、砂羽は「メディコ・ペンナ」でアルバイトを始めることにしたのだが――1965(昭和40)年、大阪府堺市生れ。大阪芸術大学美術学科卒業。2010(平成22)年、『女騎手』で第30回横溝正史ミステリ大賞の優秀賞を受賞し、デビュー。主な著書に「国際犯罪捜査官・蛭川タニア」シリーズ、『ガールズ空手 セブンティーン』『襷を、君に。』など。『たこ焼きの岸本』が第8回大阪ほんま本大賞を受賞