『耳兜の冒険者』はラチムによる日本の小説(ライトノベル)作品。イラスト担当はネコメガネ。
耳兜。それが神託の儀を受けたルオンが授かった神器だった。一方、幼馴染みの少年は聖剣エクスカリバーを。少女は回復スキルを授けられていた。どちらもレアな授かり物で、王都へとスカウトされている。ルオンの耳兜は“音がよく聴こえるようになる”だけで――。「ギャハハハ! なんだそりゃ!(お前はそこでへこむような奴じゃないだろ?)」「落ち込まないでね。私は笑ったりしないわ(あーあ、キープしておいたけど無駄だったかな)」。話かけてきた幼馴染みたちの心の声が聞こえる!? あ、これ人間不信になるやつだ。でも逆に面白いかも? と前向きにとらえたルオンは、耳兜の能力を応用して、冒険者として困難なクエストをクリアしていく。やがてルオンは「怖い」冒険者として恐れらるようになり――これは“耳兜の冒険者”という珍妙な異名がついた少年の物語。