『スプリング・タイム』は蕪木統文による日本の小説(ライトノベル)作品。イラスト担当はオサム。「ガガガ文庫」(小学館)から発売。
「またねー」「おーっ、10年後に会おーぜー」子供同士のたわいない別れの挨拶。それから10年後。引っ越しを間近に控えた春休み、高校生の水戸部尚太は、自分の名を呼び捨てにする幼稚園児に出会う。三輪車に乗ったその子供は、尚太のかつての友達・ショウキだった。ショウキに振り回されつつ、忘れていたこの10年の記憶を辿る尚太。ヘンテコな創作曲、"冒険"を共にした自転車、カエルのタマゴを発見した公園の池、両親の離婚、友達の失踪...。結果は変わらない、変えられない、変えようがない。だが10年前なら?ボーイズノスタルジー。