『ハナシマさん』は天宮伊佐による日本の小説(ライトノベル)作品。イラスト担当はヤマウチシズ。「ガガガ文庫」(小学館)から発売。最新刊は2巻
『境界』の向こうには何かがいる――。 平和な町で猟奇殺人事件が起こった。遺体の状態を見たベテラン刑事が驚愕するほどの凄惨な事件。それが連続的に発生するようになり事件規模が大きくなっていたある日。町の高校にどこか作り物めいた美しさを持つ少女・華志摩玲子が転校してくる。彼女は最低限の返答以外はせず、他人を寄せ付けることはなく、不気味さだけが浸透し孤立していった。常軌を逸しているものの自分に実害がないと判断し、クラスが玲子の存在に慣れ始めたころ。事件の捜査状況が進展をみせないためか、噂が噂を呼び「ホシカリリョウコ」という手足をほしがる都市伝説が犯人なのではと憶測が飛び交うようになる。教室で生徒たちがその噂話で笑っていると見ているではないか、興味を示しているではないか、あの華志摩玲子が。あまりに不気味な底のしれない漆黒の眼でこちらを見ている――。しかし、その異様な光景に気づいているのは真田晴海という少女1人だけだった。 果たして奇妙な転校生は町で起こる猟奇殺人事件に関わりがあるのか、あまりに不気味な彼女の行動が恐怖を呼び覚ます。新感覚のフォークロアミステリ。
失踪事件の裏に都市伝説の噂あり――。 若い女性が次々と犠牲になった「北関東連続バラバラ殺人事件」から半年。奇妙な事件が後を絶たない韻雅町で新たに発生した女子高生失踪事件。 韻雅町西署の刑事、時田英臣と恩野美奈の二人は捜査に乗り出すも、消息を絶った女子高生・草薙勾玉は絶世の美貌を持ちながら、その中身は突拍子もない陰謀論や、馬鹿げた都市伝説、歪んだ哲学に傾倒している生粋のオカルトマニアで、偏屈者として有名だった。 学校内で「破滅的な美女(クラッシュビューティー)」というあだ名がつけられるほどで、その奇矯さから同級生に友人と呼べるような相手がほとんどおらず、捜査は難航する。 勾玉の後輩で唯一の友人だった桜井道隆にも彼女の行方についての心当たりはなかったが、聞き込みにやってきた時田との予期せぬ接点から捜査への協力を申し出るのだった。 勾玉の行方を追う道隆たちは、やがて彼女が失踪前に興味を示していた「異世界に行く方法」の噂から、都市伝説になぞらえた陰謀の存在に迫っていく――。 第10回小学館ライトノベル大賞ガガガ賞受賞のフォークロアミステリー第2弾!
▼ 情報(Information) |
著者 | : | 天宮伊佐 | イラスト | : | ヤマウチシズ | 出版 | : | 小学館 | レーベル | : | ガガガ文庫 | 刊行期間 | : | 2016年06月07日(1巻発売) | ISBN(1巻) | : | 9784094516227 | ISBN(2巻) | : | 9784094516562 | 最新刊 | : | 2巻 |
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