『横溝碧の倫理なき遊戯の壊し方』は枢木 縁による日本の小説(ライトノベル)作品。イラスト担当はこゆびた べる。「MF文庫J」(KADOKAWA)から発売。
「──俺の名前はジェノサイド江戸川。探偵さ」 ……名前が意味不明だって? 同感だ。俺にも訳が分からない。 SNSで活動する名探偵の俺、本名・横溝碧は妹に生活費を使い込まれて困窮。 仕方なく大企業主催の脱出ゲームで賞金を稼ぐことにした。 ところがそれは、社会の裏で開催されているデスゲームだった訳だ。 そして命と大金を賭けた殺し合いが幕を開けーーる予定だったらしいが、 俺が参加しているのが運営の運の尽きだ。 殺し合いを始まる前に秒で終わらせ、俺はデスゲーム司会の少女、姫野心音を手錠で俺と繋いで人質に取る。 さらにルールの穴を突いて、全てのプレイヤーが生存してのゲームクリアを目指したんだ。 だが、そんなやりたい放題をしていたら、デスゲーム主宰の黒幕に目を付けられてだな。 徐々に運営は、手段を選ばず問答無用で俺を殺そうとしてきやがった。 まぁ俺を殺そうなんざ、やれるものならやってみてほしい。 デスゲームという事件で、名探偵が負ける訳ないだろ?