『秘仏探偵の鑑定紀行』は深津 十一による日本の小説(ライトノベル)作品。「宝島社文庫」(宝島社)から発売。
『このミステリーがすごい!』大賞シリーズ、最新作。彫刻教室で助手をしながら仏師を目指している「ぼく」こと織田真人には、ある特殊能力があった。彫刻に手を触れると、その制作過程や心理状態が、作者の視点で追体験できるのだ。あるとき、教室にやって来たR大学准教授の八代にその能力を買われた織田は、仏像に関する仕事を手伝うことになる。合掌する像の傍らに錫杖が添えられた地蔵菩薩、奈良大峰山の山伏が所有しているという奇跡の秘仏――虚空蔵菩薩、阿寒湖畔の民芸品店で見つけられた