『きずなの兄弟と鎌倉殿 曽我物語』は時海 結以による日本の小説(ライトノベル)作品。イラスト担当は久織 ちまき。「青い鳥文庫」(講談社)から発売。
強いきずなで結ばれた兄弟の生きざまを描く「曽我物語」二人と鎌倉殿(源頼朝)の間には、深い因縁があった――父親・河津三郎を殺された幼い兄弟は、母と義父の曽我太郎のもとで、将来のかたき討ちを誓って成長する。しかし、世の中は平家から源氏の世へと変わり、かたきの工藤祐経は、鎌倉殿(源頼朝)の御家人となって取り立てられていた。先のない人生とわかっていながら、舞姫の虎と恋に落ちる兄・曽我十郎。すべての楽しみを断って、まっすぐに目的を果たそうとする弟・曽我五郎。正反対の二人は、互いを信じ、励まし合いながら、かたき討ちの機会をねらっていた。そして、建久4年(1193年)。兄弟は、頼朝が富士で行った巻狩りにまぎれこむ。