『ツインスター・サイクロン・ランナウェイ』は、小川一水による2020年刊のSF小説。早川書房よりハヤカワ文庫JAとして全4巻刊行。遠未来の宇宙を舞台に、二人の女性が異星生物「昏魚(ベッシュ)」を捕獲する漁師として活躍する物語。
人類が宇宙に進出してから6000年後の未来[1]。巨大ガス惑星ファット・ビーチ・ボールを周回する都市型宇宙船に住む「周回者(サークス)」たちは、惑星大気中を泳ぐ異星生物「昏魚(ベッシュ)」を捕獲し、「全質量可換粘土(AMC)」に加工し輸出することで生活している。昏魚を捕る漁は、礎柱船(ピラーボート)というAMCでできた特別な漁船を使い、夫が「ツイスタ」として操船し、妻が「デコンパ」として網を作り出す、という役割分担で行うことになっている。両親から礎柱船を引き継いだ女性テラは、自分と結婚して「ツイスタ」になってくれる男性を求めて繰り返しお見合いをしているが、「デコンパ」としてユニークすぎる網を作り出す癖もあり、なかなか相手が決まらない。そこに現れた家出少女ダイオードは、自分に船を操縦させてくれとテラに迫る。二人はペアを組み、異例の女性同士で漁に挑むことになる。