『獄門撫子此処ニ在リ』は伏見七尾による日本の小説(ライトノベル)作品。イラスト担当はおしおしお。「ガガガ文庫」(小学館)から発売。最新刊は4巻
その乙女、化物を喰らうさだめ―― これが応募総数1469作品の頂点。第17回小学館ライトノベル大賞《大賞》受賞作!獄門家――地獄より現れた血族。怪異ひしめく古都・京都を根城とする彼らは、呪術を操る胡乱な者どもはもとより、化物にすら畏怖されていた。そんな凶家の末裔たる乙女――獄門撫子は、化物を喰らうさだめの娘。荼毘の炎から取りあげられた、このうえなくうつくしく――このうえなく、忌まわしい娘。しかし......「撫子か。なるほど、その名の通り可憐だな。」このうえなく奇妙で、胡乱で、美しい女――無花果アマナ。自らを恐れもせずに笑う彼女との出逢いが、撫子を変えていく。花天井に潜むもの。箱詰される人身御供。学園にあざなえる呪い。人を幻惑するけもの。かたちなき化物。次々と怪異に挑むうち、二人はやがて目を背けていた己そのものと対峙する。「あなたさえいなければ、わたしは鬼でいられたのに。」鬼の身体にヒトの心を宿す少女と、ヒトの身に異形の魂を抱える女。二人のつむぐ縁が、血の物語の封を切る。TYPE-MOON武内崇氏も認めた、おそろしくもうつくしき、少女鬼譚。 【編集担当からのおすすめ情報】 第17回小学館ライトノベル大賞で「大賞」に輝いたのは、TYPE-MOON武内崇氏も認める、超王道の現代伝奇! 独特の「理」のある世界観に引き込まれる伝奇アクションはもとより、強くてややこしい美少女と胡散臭くていい女の主人公コンビが交わす、絶妙に「刺さる」やりとりに要!注目です。
異形の祭が、千年の都を狂乱に染めるーー。
まどろみから目覚めると、そこは「はざま」だった。
現世とも幽世ともつかぬこの場所には、さまざまなものが眠っている。
久遠の恩讐に沈む館、庚申の夜を蝕む呪縛、潰えた野望の残滓。
そして、忘れてはいけなかった記憶さえーー。
怪しい街に迷い込んだ撫子とアマナは、奇妙な縁に巡り合う。
同窓の女学生達、「はざま」を探る案内屋ドラセナ。
そして、荒れ狂う吹雪のような獄卒カシャリ。
ひょんなことから始まった同年代の友達とのふれあいは、少しずつ撫子の世界を広げていく。
一方、戦いの影響から九尾の記憶に苛まれるアマナは、撫子から遠ざかろうとしていた。
互いを想う心がすれ違うなか、撫子とアマナの不安定な絆を試す怪異が起こる。
「あなたと見る景色、わたしは好き」
「君と同じ景色を見ていたらと、心から思うよ」
絡み合う因縁は、やがて二人のみならず京都までもを異形の祭りへと堕とす。
狂乱に染めあげられた京都を、「化物とヒトとのあわいに揺らぐ少女たちは駆け抜けるーー。
うつくしくもおそろしい少女鬼譚、繰り返す縁の第四巻。
▼ 情報(Information) |
著者 | : | 伏見七尾 | イラスト | : | おしおしお | 出版 | : | 小学館 | レーベル | : | ガガガ文庫 | 刊行期間 | : | 2023年08月18日(1巻発売) | ISBN(1巻) | : | 9784094531428 | ISBN(4巻) | : | 9784094532470 | 最新刊 | : | 4巻 |
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▼ 言語(Language) |
Japanese | : | gokumonnadeshiko kokoniari |
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