『その巫女は悪女につき お前は、わたくしを殺す番犬』は岡達 英茉による日本の小説(ライトノベル)作品。イラスト担当は丑山 雨。「富士見L文庫」(KADOKAWA)から発売。
白王国の大巫女・雪玲は悪女である。 金遣いは荒く傲慢、人を人とも思わない彼女は、新たに護衛となった男にこう言い放った。 「誓いなさいーーわたくしに忠誠を尽くす犬になると」 九つの国を束ねる巫女姫。その選定の儀のため、雪玲は護衛の志強とともに帝国へと旅立つ。道中も無理難題を押し付ける雪玲だが、その“真の目的”は別にあり……。 偽物の大巫女である自分を殺してほしい。胸に秘めた宿願を果たすため、志強に憎まれようと悪女を演じ続ける雪玲だったが、その行動はことごとく裏目に出てしまい!? ■□■□■□■□■□■□■□■□ 登場人物 雪玲(せつれい) 仙女の生まれ変わりである白王国の大巫女。とある事情から悪女を演じており、志強に殺されることを望む。 志強(しきょう) 雪玲の専属護衛。自分を犬呼ばわりする雪玲に憤りを感じつつも、その裏に隠された真意を読み解こうとしている。 第一章 お前は、わたくしに身を尽くす番犬 第二章 民はわたくしを歓待すべし 第三章 九王国の大巫女達は、蹴落とし合う 第四章 選定の儀をめぐって 第五章 悪女、天意を問う 第六章 わたくしは誰にも飼い慣らされない