『燃えさかる運命』はキム・ローレンスによる小説(ライトノベル)作品。「ハーレクイン文庫」(ハーパーコリンズ・ジャパン)から発売。
まさしくいま、大聖堂では荘厳な結婚式が行われようとしている。ベッカは震えながら後方の席につき、行動を起こすときを待った。花婿は妹を弄び無情にも捨てた男だ。なんとしても悪事を暴露し、男の一族、ギリシアの名門カリデス家の名を貶めたかった。式が始まり、ベッカが席を立ちあがりかけた、その刹那、男らしい大きな手が肩に置かれ、彼女を「だめだ」と制した。恐る恐る振り返ると、そこには精悍さが滲む美しい男性がいた。束の間、復讐をしに来たことも忘れ、思わず見とれた。その人が、カリデス一族の長クリストスだとは夢にも思わずに。
▼ 情報(Information) | |||||||||||||||||||||
|
▼ 言語(Language) | |||
|