『鬼の花嫁』(おにのはなよめ)は、クレハによる日本のライト文芸。イラストは白谷ゆうが担当している。2019年に投稿された短編『鬼の花嫁』を長編に書き直した作品で、当初の長編版の投稿タイトルは『鬼の花嫁は愛されたい』であったが、書籍化に伴い現在の形となった。書籍化が決定する前は「ノベマ!」の他に、「小説家になろう」、「アルファポリス」でも投稿していた。短編が「第1回ノベマ!キャラクター短編小説コンテスト」で優秀賞を受賞し、書籍版はスターツ出版文庫(スターツ出版)にて2020年10月から刊行。略称は「鬼花」。2025年6月時点で電子版を含めたシリーズ累計部数は580万部を突破している。
あやかしと人間が共存する世界で生きる平凡な高校生・東雲柚子は両親から不当な扱いを受け続けており、妖狐の花嫁に選ばれた妹・花梨ばかりが溺愛されていた。さらに恋人の大和から既に花嫁に選ばれているにも関わらず花梨に惚れたことが理由で別れを告げられてしまう。その後、柚子は自身に優しく接してくれる祖父母から貰った誕生日プレゼントのワンピースを、花梨からデートに着るために貸すようにせがまれる。しかし、柚子がこれを拒否したことから姉妹喧嘩へと発展し、結果的にワンピースが破れたことで激怒した柚子は花梨に手を上げる。自身の花嫁である花梨が傷つけられたことで激怒した妖狐のあやかし・狐月瑶太は柚子に炎を浴びせ、柚子は手に火傷を負ってしまう。こうして家では誰からも愛されず、必要ともされないことへの絶望から飛び出した柚子は、あやかしの中で最上位に位置する鬼龍院一族の次期当主・鬼龍院玲夜と偶然出会う。そして、柚子は玲夜から「会いたかった、俺の花嫁」と告げられる。