『小説ウィザードリィII 風よ。龍に届いているか』(しょうせつウィザードリィツー かぜよ。りゅうにとどいているか)はコンピュータRPGの古典的名作『ウィザードリィ』(Wizardry)PC版第3作( ファミコン版第2作)である『リルガミンの遺産』を題材にした小説。著者はベニー松山。
古代の魔法文明を壊滅させた「魔神マイルフィックの大災厄」から約千年、突如として天変地異が世界中を襲う。西方世界の大国であり、約百年前の魔人ダバルプスによる反乱と征服時以外には、神の力によって守られ何時の時代も平和と繁栄を享受してきた聖都「リルガミン」もまた例外ではなく、自然災害とそれから来る食糧不足によって王国は危機に瀕していた。この事態を受けてリルガミンの賢者達は、天変地異の原因を究明すべく、世界の森羅万象を映し出すといわれる「神秘の宝珠」を求める。