『ナミヤ雑貨店の奇跡』(ナミヤざっかてんのきせき)は、東野圭吾の長編小説。第7回中央公論文芸賞受賞作品。
コソ泥をして逃亡中の敦也、翔太、幸平は、盗んだ車が突然動かなくなり、以前翔太が見つけた廃屋「ナミヤ雑貨店」に仕方なく逃げ込み、夜明けを待つことにした。三人が店を物色していると、突然シャッターの郵便口に手紙が投げ込まれた。手紙を開けると、そこには月のウサギと名乗る者からの悩み相談が書かれていた。店に残っていた雑誌によると、ナミヤ雑貨店はかつて、店主が投函された相談に一生懸命答えてくれることで有名だった。敦也は放っておこうと言うが、翔太と幸平は「こんな機会でないと人の相談に乗れない」と返事を書くことを決意する。三人は手紙の内容に戸惑いながらも、夜の静けさの中でペンを握った。店内には埃をかぶった棚や古い雑貨がひっそりと並び、月明かりが差し込む。手紙を書く手が思わず震える。