『真・異界残侠伝』は鈴木 参による日本の小説(ライトノベル)作品。イラスト担当はみく郎。「ガガガブックス」(小学館)から発売。
白刃閃き任侠吼え、血花咲き散り舞い狂う! うだつが上がらない中年男、九条尽――ツクシは、勤め先の従業員出入り口から、突如として異世界カントレイアへと迷い込んでしまう。言葉すら通じないまま、異界の街並みを彷徨い歩くうち、瀕死の老剣士と出会い、ひと振りの刀を託された。それは恐るべき業を宿す魔刀だった。老剣士の最期を看取った直後、ツクシと同じく異世界カントレイアへと迷い込んだ日本人、八多羅悠里との邂逅によって、ツクシは異世界の情報を得ることに。そして、悠里が所属する冒険者団「アルバトロス曲馬団」への勧誘を受けるツクシだったが、それを拒絶し、断固として日本へと帰ることを主張する。「自分の意思で決めていないものを押しつけられて、我慢をするような生き方を、俺はこれまで一度もしてきてねェ」「帰った先で何も待っていなくても、俺は必ず日本へ帰る」頑固一徹、男の矜持。己の意地を通すべく、ツクシは日本への帰還の手掛かりを求め、“ネスト”と呼ばれる『異形の巣』に挑む!!酒と女にだらしないロクでなし剣士による血みどろダークファンタジー!!