『女王陛下の異世界戦略』は第616特別情報大隊による日本の小説(ライトノベル)作品。イラスト担当は巖本 英利。「レジェンドノベルス」(講談社)から発売。最新刊は3巻
とあるリアルタイム・ストラテジーゲームで、悪の属性である陣営「アラクネア」を好んで使用していた主人公の女子大生。ある日、自分がゲームの中にそっくりな異世界にいることに気付く。しかも身体は14歳程度に若返っていた。加えて、ゲームとはやや異なる部分があるものの、ゲームのプレイ内容と同じようにアラクネアを率いる立場にいた。配下の蟲――スワームたちは主人公を女王と称え、しきりに「我らに勝利を」と冀求する。戸惑いながらも主人公は、生きていくためにスワームたちを育て、近隣の村に住まうエルフの村と友好的な関係を築く。しかし、森に出入りする奴隷商人にスワームを殺されたことと、エルフの村が人間の騎士団に焼き討ちにあったことで、主人公は近隣の町の蹂躙虐殺を経て騎士団を派遣してきた隣国に攻め入ることを決める。全ては報復のためだ。いや――これは異世界の国々を蹂躙する口実だ。少女は女王として立ち、残虐な戦争を開始する。その手腕はまさに手練れのそれだった。それこそ現実世界でゲームをプレイしていたような苛烈ささえあった――。本書ではプロローグ現状確認プランB報復に向けて自然な流血エルフ村の惨劇マルーク王国リーンの戦い肉団子アーリル川の戦い王国の終焉燻る炎変異の計十三章を収録。見目麗しい女王による、熾烈かつ鮮烈な殲滅戦をご堪能あれ。
西の雄、マルーク王国を瞬く間に殲滅、占拠したアラクネア。この軍勢を率いるのは、現世から転生してきた女王・グレビレアである。彼女は現世ではごく普通の女子大生だったが、不可思議な現象により、ネットでプレイしていたリアルタイム・ストラテジーゲーム世界にそっくりな異世界に身を置くことになった。ゲームの中で一目置かれるほど“戦略”に長けていた彼女は、異世界での侵略戦争にも惜しみなく才を発揮していく。彼女は諸国殲滅の近道のため、シュトラウト公国の駆逐に狙いを定める。速やかに防衛網を叩くため、精鋭を引き連れ山路から首都シュトラウト公国の港湾都市・マリーンに侵入するグレビレアたち。彼女らは国の特徴、地形などをこと細かに探るため、意図的に自らを「冒険者ギルド」に登録をする。女王とその配下たちは、日々、グリフォンやマンティコアなどの強獣を倒しながら、シュトラウト公国の首を掻き切るための爪を研ぐのだ--。第2巻では北の貿易国家へ冒険者ギルド社交界大陸諸国会議動き出すものたち粛清夢うつつ葛藤騎兵海という怪物簒奪の末路誘惑と助言シュトラウトの衝撃の、計13章を収録。アラクネアの圧倒的な「暴」の前に竦む者、また策略を巡らす者、さまざまな人の想いが交錯しては爆ぜる今巻もまた傑作。くれぐれもお見逃しなく......。
▼ 言語(Language) |
Japanese | : | joouheikano isekaisutorateji^ |
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