『滴水古書堂の名状しがたき事件簿 眠れぬ人の夢』は黒崎 江治による日本の小説(ライトノベル)作品。イラスト担当はTamaki。「レジェンドノベルス」(講談社)から発売。
大学卒業後、「滴水古書堂」という古本屋でアルバイトを始めた「私」こと楠田由宇子。普通の古本屋かと思いきや、店が取り扱う商品は、普通の流通ではまずお目にかかれない奇妙なものばかり。しかも、店主の古戸時久に持ち込まれる依頼の数々のおかげで、一般常識ではおよそ考えられないような奇妙な事件に遭遇することになるのだった。 ある日、滴水古書堂に古戸の大学時代の同級生の乾という男がやってくる。歴史学者の乾は、ある遺跡を発掘中に見つけた不思議な金属の写真を古戸に見せ、この物体の正体と知りたいと相談を持ちかける。かくして古戸と由宇子は乾の遺跡発掘に同行することになるのだが......。人類の不思議な進化を巡る「時代の墓碑銘」など、全4編を収録。クトゥルフ神話を下敷きにした、現代ホラー物語。