『アグネス白書』(アグネスはくしょ)は、日本の作家氷室冴子による、札幌の女子校寄宿舎を舞台にした少女小説シリーズである。『クララ白書』および『クララ白書ぱーとII』の続編にあたる。この続編に『アグネス白書ぱーとII』がある。主人公の中等科時代を扱った『クララ白書』に対して、『アグネス白書』は高等科時代を扱っている。
アグネス舎では4年次は2人部屋であり、希望者は同室になれるためにしーのたち3人は誰が同室になるかを話し合い、菊花は漫画を描くためにしーのかマッキーのどちらかがあぶれることになった。ジャンケン勝負のその瞬間にしーのはアグネス舎長哀しみの歌子姫に頼まれ、編入生と同室になることになってしまった。編入生は及川朝衣といい、マッキーと同郷で旭川出身であった。しかも中学2年ながらも全国模試で50位に入るという市長以上の有名人。しかし、なぜわざわざ進学校でもない徳心に編入してきたのかは謎で、編入試験が500点満点で499点という成績からスランプ説も否定されてしまった。夢見と三矢からのお礼のクッキーなどの女子高らしい習慣に反感を隠さず、全く誰とも仲良くなろうという気がない様子であり、しかもトラブルの連続でしーのもかばいきれない。それどころか逆に知り合いにあなたのような人が居て、好きになれないでいる、などとまで言われ、2人は冷戦状態に陥ってしまう。