『亡霊魔道士の拾い上げ花嫁』は瀬尾優梨による日本の小説(ライトノベル)作品。イラスト担当は麻先みち。「オーバーラップノベルスf」(オーバーラップ)から発売。最新刊は2巻
新たな婚約者は、マイペースで凄腕の魔道士でした――レンディア王国のとある夜会。商家の娘ライラは、婚約予定だった相手を友人に奪われてしまう。最初から愛情などなかったが、このままでは家族に迷惑を掛けてしまう......そう悲嘆に暮れる中――「君に三度目惚れしたんだ」――ライラは「亡霊魔道士」と呼ばれる青年ユリウスに突然プロポーズされて!?亡霊のような見た目のせいで、凄腕だけど周囲から怖がられるユリウス。その原因でもあり、日常生活に支障を来すレベルの魔力過多を、ライラならば癒やせるらしくて......?更には様々な好条件も持ち出され、ライラはあれよあれよとユリウスの婚約者として彼の屋敷で暮らすことに。マイペースで不思議な人。だけどライラには無自覚でグイグイ来る。そんなユリウスに翻弄されながら始まったライラの新たな生活はお菓子を作ったり、衣服のデザインに挑戦したりと穏やかで。一度捨てられた娘は、凄腕の魔道士と共に再び幸せへの道を歩み始めます――
あなたの隣で、ずっと寄り添いたい――――隣国・オルーヴァとの騒動も過ぎ、レンディア王国にも春の足音が聞こえ始めた。そんな中、凄腕の魔道士であるユリウスと婚約し、共に穏やかな日々を過ごしていたライラは昔の友人と再会。彼女の結婚生活の様子を聞き、夏に控えた結婚に向けて自身も花嫁修業をすることに。世話係のヘルカと相談し、『非魔道士』の自分にできることを探す裏側で、ユリウスも花婿修業を始めており......?それぞれの修業が進む折、ある日隣国の小国・ミュレルの王女、シャルロットがレンディアへと遊学にやってきた。その付添いを務めることになったユリウスとライラ。魔道士至上主義のミュレルで育ったシャルロットだったが、魔道士と肩を並べて話す『非魔道士』のライラと交流を深め、彼女を認めるように。だが、遅れてやってきたシャルロットの兄・トリスタンはそれが面白くないようで......?