『真夜中のパン屋さん 午前0時のレシピ』は大沼 紀子による日本の小説(ライトノベル)作品。イラスト担当は木屋町。「ポプラキミノベル」(ポプラ社)から発売。
「あのな希実ちゃん。パンてのはな、平等な食べ物なんや」「道端でも公園でも、パンがどこでだって食べられる。囲むべき食卓がなくても、誰が隣におらんでも、平気でかじりつける。うまいパンは、誰にでも平等にうまいだけや」 * * * * * * *高校2年生の篠崎希実は、奔放な母のもと、あちこちに預けられながら育った。しばらく旅に出ますと姿を消した母。指示された場所に赴くと、そこは街のパン屋だった。不器用でお人好しなクレさんと、イケメンだが口の悪いパン職人、弘基。二人が営むパン屋「ブーランジェリークレバヤシ」に、居候することになった希実。ここは真夜中にしか開かない風変わりな店で、“ちょっと訳アリ”な珍客がつぎつぎやってきて......。おいしいパン、やさしい人々、訳アリな店の客たちとふれあいながら、傷ついていた希実の心が、少しずつ強さを取り戻していく物語。シリーズ累計140万部突破、ドラマ化もされた人気作「まよパン」がキミノベルに登場!