『アンナは犬のおばあちゃん』は吉田 桃子による日本の小説(ライトノベル)作品。イラスト担当はこみ ひかるこ。
「ロングコートチワワがほしい!」小学校二年生から思い続けてきたちひろの夢。家に大きな犬用のケージがやってきた日、小学校六年生にして、やっと念願の夢がかなうと思ってはしゃぐちひろだったが、やってきたのは、きつね色の毛、ぴんととんがった三角の耳、切れ長のするどい目、口の片側から舌がだらりとはみ出した、老犬・アンナだった!!!――わたしと犬の視線が、ぱっとぶつかる。 えっ! その瞬間、心臓がヒュッとちぢんだみたいになって息がつまった。 ......なに、この犬。 わたしのチワワはどこ?(本文より)『ラブリィ!』で日本児童文学者協会新人賞を受賞した吉田桃子の書きおろし最新作!自分がかってに抱いていた理想からはなれ、ちひろはそのままのアンナを受け入れていく。老いたペットと暮らすことの愛翔悲しみを描いた感動の物語。