『YA! アンソロジー ひとりぼっちの教室』は小林 深雪,戸森 しるこ,吉田 桃子,栗沢 まり,牧村 久実による日本の小説(ライトノベル)作品。「YA!ENTERTAINMENT」(講談社)から発売。
「もし、今日、わたしが、死んだら、明日、泣いてくれる人間は、このクラスに何人いるんだろう? 一人もいないかもね。」(小林深雪『友達なんていない!』本文より)YA!アンソロジー第7弾。「いじめ」をテーマに、加害者、被害者、傍観者の立場だけに終わらない、リアルな学園ドラマを届けます。・小林深雪『友達なんていない』YA!アンソロジー『秘密』『約束』『14歳』に登場した区立四葉中学校の秋元穂花が主人公。いじめっ子の穂花が、今度は、クラスで仲間はずれになってしまう。かわいくて人気者で自信があり、今までは、なんでも自分の思い通りにしてきた穂花。しかし、だんだん見た目のかわいさだけでは、人の心を動かせなくなっていることに気がついていく。そんなとき、声をかけてくれたのは、自分がいじめてきた久保田千湖だった。・戸森しるこ『これは加部慎太郎に送る手紙』顔にあるアザのせいで、深刻ないじめにあっている月森直。いじめることをやめられない遊佐資。正義感の強い加部慎太郎。その親友のぼく。変えられない、変わらないと思っていたその関係性は、意外なかたちでくずれる。・吉田桃子『転生☆少女』「どうせ私なんて」という言葉を口に出してしまうと中2に戻ってしまう主人公が、経験の豊かさを活かして、いじめを克服していく、という学校の文芸誌に載っていた作品によって、多くの生徒が救われていく。・栗沢まり『イッチダンケツ!』体ばかり大きく、気が弱くて勉強のできない村瀬風人は、英語の先生に目をつけられ、いじめられる。クラスでも孤立するなか、声をかけてきたのは同じく孤立している「宮田君」だった。高飛車な物言いに、反感を覚える主人公だったが、長縄大会を通じて、彼が孤立している本当の理由を知る。
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