『帝国第11前線基地魔導図書館、ただいま開館中』は佐伯庸介による日本の小説(ライトノベル)作品。イラスト担当はきんし。「ガガガ文庫」(小学館)から発売。最新刊は3巻
女司書が抗う、戦場の魔導書ファンタジー! 「クソみたいな図書館だ」と、女司書は吠えた。《連合軍》と《魔王軍》との戦いが続く世界。長い時が過ぎるなかで、人がかつて持っていた魔力はそのほとんどが喪われ、人類は鉄と火を主力とした軍隊と『勇者』『魔導具』といった数少ない神秘の力をもって魔族に相対するようになっていた。戦況を打破するため、帝国皇女は過去の遺物たる『魔導書』の管理運用を狙い、最前線には似合わぬ『基地図書館』を試験的に配置。魔導書の修復・活用をその主任務とする『魔導司書』がその運営を行うことになった。半信半疑だった帝国軍部は魔導書の力を見、その兵器としての本格的な運用を図り始めるのだがーーそこに、ただひとり、抗う女がいた。それは軍基地図書館の『司書』の任を受けた女。本を愛し、愛しすぎたゆえに職を失いまんまと戦場まで連れてこられてしまった女。筋金入りの司書ーー魔導司書カリア・アレクサンドル。眼鏡で八重歯で巨乳にソバカス、朗らかに良く笑い、すぐに手が出るいい女ーーそして誰より本を愛する女!本を愛する司書の誇りが、戦争という現実に抗い始める。 【編集担当からのおすすめ情報】 『昔勇者で今は骨』『ルパン三世 異世界の姫君』の佐伯庸介が新たにおくる魔導書ファンタジー。とにかくめちゃくちゃカッコいい女!な主人公・カリアの魅力もさることながら、「図書館とは」「本の意義とは」といった本好きには気になるテーマもきっちり描く意欲作です。