『冤罪令嬢は信じたい』は山夜 みいによる日本の小説(ライトノベル)作品。イラスト担当は祀花 よう子。
「あんた邪魔なのよ。消えてくれる?」聖女のように優しいと言われていたアイリ・ガラントは親友に裏切られた。アイリの婚約者だった第三王子を親友が寝取ったのだ。婚約破棄されたアイリにはいわれなき冤罪が降りかかった。真実を知るアイリを消そうと親友は暗殺者を送ってくる。暗殺者は悪名高い者しか狙わない青年だったが、実は暗殺者の生業は仮の姿。彼は国内最高の宮廷魔術師と名高いシン・アッシュロード辺境伯だった。アイリの真実を知ったシンは暗殺をやめて手を差し伸べる。「死んだことにして俺の婚約者として生きるといい」シンに助けてもらったアイリは恩返しをしようと家事を頑張るのだが......。「こんなに優しい女性を見たことがない」「家に帰ってくるのが楽しみになった」普通に過ごしているのに、シンはなぜか溺愛にしか思えない行動をとっていく。そして彼はアイリを狙ったものを許しはしなかった。アイリのほうも何か返せるものはないかと魔獣の調教を始めて......。毒舌メイド、嫌味な義母、堅物騎士団、最初はアイリを敵視していた者達が次々と彼女を認めていく。「国はこんな逸材を見逃していたのか......!?」これは、優しすぎる令嬢が自分だけの居場所を作っていく物語。