『無作為抽出恋愛遊戯』は水市恵による日本の小説(ライトノベル)作品。イラスト担当は九條宝珠。「ガガガ文庫」(小学館)から発売。
ねじ曲がった少年の邪道ラブストーリー。 将来、支配者階級を目指している天才少年・愛須蒔也。彼は他人の心を操る練習のために力試しとして、自身の所属する私立陽華学院内の恋愛を弄ぶ『ゲーム』をしている。蒔也が考案したゲームの概要は、以下の通りである。1,乱数による無作為抽出で、陽華学院の生徒を男女一名ずつ選出。2,選出された生徒同士が恋仲になるように、ふたりを誘導。3,カップルが成立すればゲームクリアとなる。蒔也はすでに何組ものカップルを成立させてきた。同じ学院内なので、もともと面識のある組み合わせもあったが、多くの場合はゲーム開始時点で対象者は互いの存在すら知らない。その状態から、蒔也は手練手管で縁を結ぶ。それなりの苦労が伴うが、すべて誰のためでもなく蒔也自身のため、他人の心理や行動を誘導技術を高めるための遊びだ。さて、今回対象者に選ばれたのは特殊なケースである。「だからこそ面白い練習になるというものだ」蒔也の脳内ではすでに、ゲームクリアのために考えられる道順を無数に思い描き、最善手の吟味を始めていた――。イラストを担当するのは、表情豊かなキャラクター造形が秀逸な新進気鋭の九條宝珠!!