『京のたわけの神頼み』は洲央による日本の小説(ライトノベル)作品。イラスト担当は久賀フーナ。「ガガガ文庫」(小学館)から発売。
これは京都で一番くだらない争いだよ 何事にも中途半端なダメ大学生の不明門新は、怠惰がたたって単位がピンチ。祈ると単位がもらえる噂を聞き付け、訪れた神社で出会ったのは、飄々として謎めいた美人の先輩・墨染桜花。居合わせた同回生・笹屋町御蔭と共に気が付けば、単位を争う大学生たちのバトルロワイヤル"単位争奪戦"に参加することになっていた! 十人に一人が学生の街・京都では、単位を落とした大学生たちの怨嗟が渦巻いて、呪力となってパワースポットたる神社に集まる。単位に餓えた大学生たちは餓鬼となり、呪力体で殴り合い、時には異能をぶつけ合い、供えれば単位がもらえる"単位玉"を奪い合う。 「今も昔も大学生は、講義に出ないで単位を欲するどうしようもない生き物だということさ」 今宵も全力で神頼み、戦いの後は酒場に繰り出し、飲めや歌えの大騒ぎ。名所を巡って、歴史を知って、勝てずに悩んで、デートして……恋に、涙に、友情に、祭りに、酒に、鴨川に、京都のすべてがここにある。 青春の浪費を肯定する、たわけ者たちの祝祭的モラトリアム、堂々開幕‼ 【編集担当からのおすすめ情報】 「ああ、京都で大学生をやりたい、やりたかった!」 そんな、日本全国の「京都ファン」の皆さんに贈る、心優しき青春恋愛ファンタジーです。 高校生とは違って、自由であり、暇であり、生活にタガをはめてくる存在が無い夢のような大学生の世界。 唯一悩みの種は「単位」。しかしここは京都。夜毎神社で催される「単位争奪戦」で、美しい先輩の導きを受け、きっとゲットできるのです、この小説の中では!