『仮想領域のエリュシオン』は上智一麻による日本の小説(ライトノベル)作品。イラスト担当はnauribon。「MF文庫J」(KADOKAWA / メディアファクトリー)から発売。最新刊は2巻
類稀な運動神経が取り得の兄、天陵大河。天才的なプログラミング能力が取り得の美少女妹、天陵冬姫。八年ぶりに一つ屋根の下で暮らすことになった兄妹は、二人だけで生きていくための生活費という問題に直面していた。冬姫が提案した工面方法、それは人々の生活に深く係わっている基幹システム、電脳世界の悪質なバグを倒して賞金を稼ぐことができるゲーム、構造体"アリエス"だった。不慣れな感覚に戸惑いながらも持ち前のセンスでゲーム内を無双する大河だったが、ある日、冬姫の親友の西園寺涙が正体不明のバグに襲われてしまい-。「待ってるからね、王子様」破天荒なチート兄妹が繰り広げるハイブリッドバトルファンタジー、ここに始まる!
「弱い人間が踏み潰されるのは当然のことじゃないの?」イオラの騒動を無事に治めた大河たちは、切燈学園、全部活動合同の新歓祭に参加したり構造体"アリエス"で賞金稼ぎをしたりと平穏な日常を取り戻していた。そんななか"アリエス"内で偶然出会った少女、紫緒は冬姫の過去の姓である"鴉羽"と名乗る。久々の再会となった冬姫と紫緒だったが、そこに喜びはなく、二人の間を不穏な空気が流れていた。それを察知した大河は紫緒と、そして冬姫は涙と、別々に行動をすることになったが...。破天荒なチート兄妹が繰り広げるハイブリッドバトルファンタジー、過去と向き合い、並び立つための第2巻。