『地を駆ける虹』は七位連一による日本の小説(ライトノベル)作品。イラスト担当は光崎瑠衣。「MF文庫J」(KADOKAWA / メディアファクトリー)から発売。最新刊は3巻
ネイブは、英雄に憧れていた-。人の心に植え付けられた卵から孵る"エレメント"の力により、騎士たちの剣の交う戦場に、一攫千金を夢見るエレメント使いたちによる召喚魔法が居並ぶようになった世界。友人たちと懸賞首狩り(ロット)を組んだネイブはしかし、メンバーの中でただ一人エレメントの孵っていない「雌鶏」だった。だが、早くに両親を亡くしたネイブは、たった一人の肉親である妹のために、自分がロットの優秀なリーダーとして活躍しているのだと、嘘をつき続けていた。そんな、とても危うく、ささやかな幸福の日々に、亀裂を生む「事件」が起こる-。やがてネイブを襲う衝撃の運命とは!?第3回新人賞佳作受賞作、威風堂々の刊行。
闇賊に囚われたシエルとイドを救う手掛かり-。ロスブリュックに行けばそれが手にはいると知ったネイブは、薔薇輝石戦士団を抜けることを希望するが、入団早々の勝手な言い分は当然フレアの逆鱗に触れてしまう。そんな折、団は進軍を止め、離反した海王石戦士団の討伐を命じられる。となれば、どのみちロスブリュックは団が進軍するアジェントンのさらに北に位置している。ならば今はまだこのまま団の仲間と共に...。一人安堵するネイブだが、戦火の先に見つけるものは-!!灰被りの心を秘めた少年達が非情の戦地で虹を潜る本格ファンタジー、焦燥の三弾。