『鈍感な僕と鋭い彼女』はにのまえあゆむによる日本の小説(ライトノベル)作品。イラスト担当はしらび。「一迅社文庫」(一迅社)から発売。
「先輩には、未来が視えてるのよ」彼女・櫛守棗は喜色満面の笑みを浮かべ僕・八塚武宏を指して、そう断言した。「わたしより年上なのに、そんな子供の空想みたいなことを本気で言ってるんですか?」淡々とした口調で反論した妹の小詠も胡散臭そうに僕を見つめる。そんな二人の視線を受けて、僕は-とりあえずアイスコーヒーで喉を潤した。そう、僕には小さい頃から、少し先の未来が視える妙な能力が確かにあった。でも、なぜ赤の他人である棗が僕の秘密を知っているのかというと...。