『よるのばけもの』は、住野よるによる日本の長編小説。
主人公・安達は、いつからか夜になると8つ目があり、6つ足、4つの尾があるバケモノに変身してしまうようになった。バケモノになると夜寝る必要がなく、夜海へ行ったり、観光地へ行ったりして過ごしていた。ある夜、学校に数学の宿題を忘れたことに気づいた安達は、バケモノの姿で学校に忍び込み、宿題を取りに行く。プリントを取って、帰ろうとしたとき、教室から「なにしてんの?」という声が聞こえる。それはクラスメイトの矢野さつきであり、自分が安達であるということもバレてしまう。彼女は「夜休み」をしていたという。日常の彼女は、空気を読めず、声が無駄に大きく、しゃべり方が独特なためもともと鬱陶しがられていた上に、"雨の日に突然、クラスメイトの緑川双葉の本を校庭に投げ捨て、泣く緑川の前でにんまり笑っていた"という出来事を境にクラスから決定的なイジメの対象になっていた。