『氷の上のプリンセス シンデレラの願い』は風野潮による小説(ライトノベル)作品。イラスト担当はNardack。「青い鳥文庫」(講談社)から発売。
中間テストで無理しすぎて熱を出し、倒れてしまったかすみ。カナダにスケート留学中の瀬賀君から「無理しすぎるな。」とぶっきらぼうだけど心のこもった声がとどく。秋が深まり、大会に参加するため、かすみはお母さんと一緒に仙台に向かう。仙台には先祖代々のお墓があり、なくなったお父さんもここに供養してもらうことになる。するとそこに不思議な女の子が現れて...。シンデレラが魔法つかいのおばあさんに出会い、舞踏会に行けたように、だれにも見守ってくれている何かがいてくれる。その美しい存在にかすみは気がつく。一方、全日本ジュニアへの切符を勝ち取ろうと、だれもが上位目指して試合の日をむかえるが、仙台の選手・優羽のようすがどこかおかしい。かすみは、優羽が体調をくずしていることに気がつく。地元での大会にどうしても出場したいと無理をしようとする優羽を説得するかすみだが......。