『空色勾玉』(そらいろまがたま)は、荻原規子による日本のライトノベル。福武書店より1988年8月に刊行された。第22回日本児童文学者協会新人賞受賞作。日本神話をモチーフにしたファンタジー小説で、『白鳥異伝』・『薄紅天女』と合わせて勾玉三部作、勾玉シリーズと称される。
輝(かぐ)の大御神が治める地、羽柴の里に育った少女・狭也(さや)はある日、祭りの楽人である異郷人の一行に出会う。彼らの正体は輝に敵対する闇(くら)の一族で、狭也を闇の巫女姫・狭由良(さゆら)と呼び、狭也が生まれたときに握っていたと言う空色の勾玉を渡す。一行が去った直後、狭也が遠く憧れていた存在、輝の大御神の御子である月代王(つきしろのおおきみ)が現れ、狭也を采女としてまほろば・輝の宮に連れ帰ると言う――。輝の宮で不思議な少年・稚羽矢(ちはや)と出会ったことで狭也は大きな運命に巻き込まれていく。