『それを愛とは呼ばず』(それをあいとはよばず)は、日本の小説家桜木紫乃によるサスペンス小説である。
亮介は、新潟にある〈いざわコーポレーション〉という会社の社長である章子と結婚し、同社の副社長の座に着いた。その章子が、ある日の夜、交通事故に遭い、意識不明の重体となる。しばらくの後、亮介は会社を追われ、故郷の新潟を離れる。紗希は、故郷の北海道から東京へ出てきて、タレント活動をしながら銀座にある老舗のグランドキャバレー〈ダイアモンド〉でアルバイトをしていたが、タレント事務所から契約打ち切りを宣告される。新しい就職先が決まった亮介は、〈ダイアモンド〉を訪れ、紗希と出会う。