『異端の祝祭』は芦花公園による日本の小説(ライトノベル)作品。「角川ホラー文庫」(KADOKAWA)から発売。
人生何をやっても上手くいかず、就職活動も失敗続きの島本笑美。原因は分かっている。彼女は物心ついた時から生きている人間とそうでない人間の区別がつかないのだ。街に溢れ返った異形の死者たちは、自分の姿が見えていると分かるや否や、笑美に纏わり付いてくる......。ある日、ダメ元で受けた大手食品会社「モリヤ食品」の面接で、笑美はヤンと名乗る青年社長と出会う。出会ったその瞬間から、何故か自分に惚れ込んでいるヤンに心奪われ、笑美はそのままモリヤに就職することを決める。しかし「研修」という名のもと、ヤンに伴われて笑美が見たのは、「ケエエェェェエコオオォォオオ」と奇声をあげながら這い回る人々だった――。一方、ヤンに取り込まれていく笑美を心配した兄・陽太は、心霊案件を専門とする佐々木相談所へ相談に訪れる。陽太はモリヤが募集したアルバイトに紛れ、モリヤ食品へ潜入調査を行ったらしい。聞けば、泊まり込みで兎や蛙、鹿などの解体をさせられたほか、奇妙な宴を見せられたという。年齢不詳の風変わりな所長・佐々木るみと助手の青山幸喜は、陽太の話を聞き、「諏訪神社」の奇祭を想起する......。ページを開いた瞬間、あなたももう「取り込まれて」いる。カクヨム発の「ほねがらみ」がTwitterでバズり大反響! ネット民を恐怖の底に叩き落とした驚異の新人作家が放つ、民俗学カルトホラー!