『巡る冬の果てで、君の名前を呼び続けた』は鹿毛 おどりによる日本の小説(ライトノベル)作品。イラスト担当はchooco。「MF文庫J」(KADOKAWA)から発売。
勇者によって魔王は討ち倒され、この世界から魔王の脅威はなくなったーーだが世界は平穏を手にすることはできなかった。決戦時の強大な魔力の余波が、人類を侵し滅びをもたらしてしまったのである。 世界の平和と人々の命を守るために尽くした勇者一行の一人・魔法師エルメもその例に漏れず、大切な人を失い、自らの死期もそう遠くないことを悟った。 孤独となり自身の存在意義と未来を見失った彼女は、がむしゃらに王都から飛び出した先で、アンデッドの少年と出会う。 不思議な彼に勇気を貰い、余命わずかな少女と不死の少年は、終わりゆく世界を巡って、幸せな思い出と生きた証を後世に残すことを目指す旅に出るーー