『瑠璃色の刃と朱色の絆』(るりいろのやいばとしゅいろのきずな)は、藤春都による日本のライトノベル。イラストは6U☆。
古代より人々は、刀を愛した。実際に戦で殺傷に使われていたのは弓矢や槍といったものであったにもかかわらず、刀は、いつの時代も戦場にあった。それは、より鋭く、より荒々しく、より美しく、ただ人を斬る、その一太刀のためだけに研ぎ澄まされる存在。それが刀。その先を追い求め続けた古の刀鍛冶は、ついに禁忌に触れ、その結果生み出された存在があった。それにより生み出されたものは刀魔と呼ばれ、いわゆる刀の魔物。姿かたちは人であり、喜怒哀楽もある。だが、彼らはいつも、血を欲している。それは、自らを生み出すために灼熱の炉に焼べられた、人柱の苦痛と怨嗟の叫び故に。人を殺し続ける刀魔と、刀魔を殺し続ける人間。その哀しい戦いは、現代になってもまだ続いていた。