『大菩薩峠の要塞』は朝松健による日本の小説(ライトノベル)作品。イラスト担当は沢田一。「富士見ファンタジア文庫」(富士見書房)から発売。最新刊は2巻
天保8年、正月。甲州郡内領鴉ヶ原では、全国各地より集められた銃士たちによる、"天保砲術試合"が催されていた。主賓は徳川11代将軍家斉が第40子、正親町滝津姫。家斉に、最も愛され、最も恐れられた夜闌の姫である。大菩薩峠に移封させられていた彼女は、射程25里の超兵器・巨弾砲を作り上げ、江戸城の砲撃を始めとする幕府転覆計画を策していたのだ。これを察知した家斉は、公儀御庭番・村垣左太郎、倉地兼人らに密命を下した。-大菩薩峠の要塞を破壊せよ!時代小説と冒険小説に愛を込めて贈る、著者入魂の書き下し長編歴史アクション・ファンタジー。壮麗なる群雄たちの熱きドラマが開幕する。
天保八年十月三日、暮四ツ、新吉原大火ニテ焦失ス-。史書に記されたこの事件こそ、超兵器・巨弾砲の第一撃であった。父である第十一代将軍家斉を抹殺せんとする滝津姫は、大菩薩嶺の大要塞をもって甲州を配下におき、幕府に謀叛の牙を剥いた。対する遠山金四郎、村垣左太郎らは"反撃部隊"の結成を急ぐが、滝津姫の魔手はすでに城下へ...。幕末の江戸の空を紅に染める、滝津六鬼忍VS公儀御庭番・倉地兼人の死闘。超常の力を持つ忍者たちの、壮烈なる銃撃戦が始まる。果たして歴史は変わってしまうのか?-好調の長編歴史アクション・ファンタジー、堂々の第2弾。