『週に一度クラスメイトを買う話』は羽田 宇佐による日本の小説(ライトノベル)作品。イラスト担当はU35。「富士見ファンタジア文庫」(KADOKAWA)から発売。最新刊は5巻
彼女――宮城は変だ。週に一回五千円で、私に命令する権利を買う。一緒にゲームしたり、お菓子を食べさせたり、気分次第で危ない命令も時々。秘密を共有し始めてもう半年経つけれど、彼女は「私たちは友達じゃない」なんて言う。ねぇ宮城、これが友情でないのなら、私たちはどういう関係なの? あの人――仙台さんでなければいけない理由は、今も別にない。私のふとした思い付きに彼女が乗った、ただそれだけ。だから私は、どんな命令も拒まない彼女を今日も試す。......次の春、もし別のクラスになったとしても彼女はこの関係を続けてくれるだろうか。今は、それがちょっとだけ気がかりだ。
長い休みは憂鬱だ。一人でいることには慣れているけど、一人でいることが好きなわけじゃない。高校最後の夏休みは、みんな忙しい。仙台さんとだって、会うのは”放課後”だけというルールだ。なのに彼女は『家庭教師になってあげる』なんて提案してきて。......キスしたこと、気にしてるのは私だけなの? つまらない。面白くない。キスしても何も変わらない宮城に、もうすぐ来る長い休みに、そう思う。だから、宮城に提案した。『休み中も宮城に会いたい』そう思っているのかは自分でもわからないし、距離を置くべきなのはわかっている。......でも、本当は彼女から返事が来ることを、私はたぶん期待している。
▼ 情報(Information) |
著者 | : | 羽田 宇佐 | イラスト | : | U35 | 出版 | : | KADOKAWA | レーベル | : | 富士見ファンタジア文庫 | ISBN(1巻) | : | 9784040748788 | ISBN(5巻) | : | 9784040755274 | 最新刊 | : | 5巻 |
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▼ 言語(Language) |
Japanese | : | shuuni ichido kurasumeitowo kau hanashi |
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