『バセット英雄伝 エルヴァーズ』はひかわ玲子による日本の小説(ライトノベル)作品。イラスト担当は美樹本晴彦。「富士見ファンタジア文庫」(富士見書房)から発売。最新刊は4巻
セイトの住む村は、善神バセットを信じる隠れ教徒の村だった。平和だった村を突如襲ったリャン帝国軍。村は焼きはらわれ、人々を殺しつくされた。かろうじて生きのびたセイトは帝国軍の狙いが村の秘宝であることを知り、不思議な記憶に導びかれ、洞穴に眠るにたどりつく。セイトがを抜きはなった時、彼は伝説の巨人エルヴァーズに変身していた!恐りにまかせて一帯を焼き亡ぼしたエルヴァーズ。彼を鎮められるのは、ひとりの少女の面影だけだった...。壮大な舞台に少年の成長を描く、華麗なるファンタジー開幕。
バセット軍とリァン軍との戦いは熾烈を極めていた。自ら伝説の剣を捨てたセイトは、エルヴァースの楯を握りしめ、ミルラーラの護符を胸に進軍する。その項、エール教徒の美しい街並に、リァン帝国100年祭の幕開けを告げる鐘が鳴り響いていた。邪悪な神を祭る大神殿の火刑台に、ミラ姫のつながれる日が訪れたのだ。巨人エルヴァーズの力を手に入れるべく、ムーン・ラザルスは厳かに伝説の剣を抜いた。はたしてミラ姫の運命は?奇跡は起きるのだろうか!?華麗なるヒロイック・ファンタジー、感動のフィナーレ。他『エルヴァーズ』サイド・ストーリー2篇を収録。