『悲衛伝』は西尾維新による日本の小説(ライトノベル)作品。「講談社ノベルス」(講談社)から発売。
遥か宇宙から、人類救済の策を練る、十四歳の英雄・空々空と九人の仲間たち。人工衛星《悲衛》で科学と魔法の融合実験を繰り返すある日、少年の部屋に、自らを「月」だと名乗る女性が現れた。彼女は、地球対人類の戦争を停戦に持ち込むために、太陽系の惑星と人類との仲立ちを提案する。次なる『大いなる悲鳴』が予告されている今、少年は、武器も策も持たずに、戦うのではなく殺し合うのでもない、過酷極まる壮絶な話し合いに挑む。悲鳴すら聞こえない宇宙空間で、伝説はいよいよクライマックスへ――!