第五惑星アスカ(だいごわくせいアスカ)は、日本の小説家六道慧によるヤングアダルト向けの超能力SF小説である。
1982年、日本のI県T村の原子炉近くでは、奇形のタンポポ――1mほどに成長しバラの花のような赤い花弁を持つ――が採取されていた。1991年4月にはそのT村で原子炉事故が起こり、東京を中心に日本中に放射能がまき散らされ、多くの若者や子供が白血病によって死んでいった。原子炉の運転を続けたい政府はこれが放射能のせいであることを隠し、政策に逆らう国民を日本憲兵隊(ジャパン・ジャンダルム、J・J)によって抑圧し、さらに麻薬類を解禁した。金持ちは国外に逃れたが一般国民は国内に閉じ込められていた。物語の始まる1996年、国民は生ける屍のように暮らしており、さらに世界的な異常気象と不作、物価高に苦しめられていた。日本から海外へ行かれる唯一の空港、三沢基地周辺には、隙あらば基地に侵入し密航しようとする人々が集まり、日本で最も活気のある町「スノウ・シティ」(吹き溜まりの意)をつくっていた。
ついに愛するシド・レイの妻となった明日香は皇妃として金星に向かう。だが金星は闇に包まれていた。災いをもたらす"碧の魔"として糾弾される明日香。その時、一条の光が射しこんだ-。同じ頃、地球には破局が訪れていた。ドクター・ゲイルの計画をはるかに越えたスピードで危機が進行、地球各地を核の嵐が襲う。くりかえされる惑星アスカの悲劇。愛する惑星を、そして愛する人を守るため苦闘する明日香、シド、レイジ...。地球を救う道は残されているのか?-地球の現状に疑問を投げかける話題のシリーズ、感動のクライマックス。
▼ 情報(Information) |
著者 | : | 六道慧 | イラスト | : | 高田明美 | 出版 | : | 富士見書房 | レーベル | : | 富士見ファンタジア文庫 | 刊行期間 | : | 1989年05月(1巻発売) | ISBN(1巻) | : | 9784829123164 | ISBN(3巻) | : | 9784829123331 | 最新刊 | : | 3巻 |
|
▼ 言語(Language) |
Japanese | : | daigowakuseiasuka |
|