『羅刹王』は六道慧による日本の小説(ライトノベル)作品。イラスト担当は高田明美。「富士見ファンタジア文庫」(富士見書房)から発売。最新刊は7巻
A県鳴神町の町はずれにある人形寺。その境内に、ある夜ふしぎな落雷があった。それがすべての始まりであった-。"この町に入りたくない!"転居先の鳴神町に近づくにつれ、川原七生は胸さわぎを覚えていた。"なにかが起きる!"七生の予感は当っていた。町に入るのを阻止しようとした異常な男。冷酷な眼をした父や教師たち。緑色の血の犬。死神と噂される少年、桐生冬吾-。そしてある夜、七生の前に、美しくも奇怪な一体の人形が現われた。いったい、この町にはなにが起こっているのか。鮮烈なイメージに彩られたロマンチック伝奇アクション・シリーズ第一弾。
羅刹王たるべき真鳥の肉体を手に入れ、戍里ら閻魔一族は新宿副都心・新都庁舎に集結した。羅刹王を覚醒させ、この世を闇で覆う"カルキ・プロジェクト"を始動させるために-。その手はじめは地上を炎と恐怖で包むこと。そして、真鳥の精神を闇に沈めることであった!都内各所に爆弾が投下され、夜蠱どもは公然と人間を襲いはじめる。真鳥を気づかいながら傷の手あてをする美鳥たちの周囲にも、地獄絵図が広がっていた。夜蠱どもと闘いながら、突破口を求める明王たち。その時、美夜子に異変が...。最終決戦が迫る。明王たちは真鳥を奪還できるのか?人類は生き残ることができるのだろうか。鮮烈なるシリーズ完結編。