『ノーブルチルドレンシリーズ』は綾崎隼による日本の小説。 イラストはワカマツカオリ。2011年から2012年にかけて、メディアワークス文庫より全4巻が刊行。2013年に番外編短編集『ノーブルチルドレンの追想』が刊行され、シリーズは完結したと思われたが、2018年に5年ぶりの新作として、高校2年生の頃に舞台を戻したいわばサイドストーリーのような『ノーブルチルドレンの初恋』が刊行された。
長きに渡り反目し合い、時には憎しみゆえの血が流れるような因縁を持つ舞原家と千桜家。舞原家現頭首の長子で跡継ぎとされる舞原吐季と、千桜家現頭首の孫娘である千桜緑葉は、演劇部と保健部の部室争いを機にお互いに関わっていく。現代版ロミオとジュリエット物語。
『夏茜』保健部と演劇部の合同合宿が行われた翡翠島、そこで四人が遭遇したのは"三重の密室事件"で...。『琴弾麗羅の揺籃』頓挫した復讐に人生の意味を奪われた麗羅は、虚しい日々の果てに一筋の光を見出すが...。『桜塚歩夢の罪科』贖罪の人生を選び取った歩夢の旅路は国境を越え、孤独の果てに小さな花を咲かせて...。旧家の怨念に翻弄され続けた高貴な子どもたちは今、時を越え、勇敢な大人になる。現代のロミオとジュリエット、珠玉の短編集。